コラム

転職における最新技術の習得と労働環境の不安|40代、組み込みエンジニア

関ジョブ転職相談は、関西メーカーJOB.JP(関ジョブ)が提供する技術者・エンジニア向けの転職・キャリア相談コラムです。実際のよくある悩みにもとづいて、転職アドバイザー森田秀司が相談者の転職活動をサポートします。この企画を通じて、技術者やエンジニアの皆さまのキャリアに関する悩みを解決し、より良い転職経験を得られることを目指しています。

  • 【相談者】
    40代男性、組み込みソフトウェアエンジニア
  • 【求職者の悩み】
    転職における最新技術の習得と労働環境の不安

今回の「関ジョブ転職相談」では、40代男性の組み込みソフトウェアエンジニアからの悩みを取り上げます。現職では、最新技術の学習が困難で、自分の市場価値の低下に不安を抱いています。さらに長時間労働による健康面への影響もあり転職を検討されています。

転職市場では、自社にはない新しい技術やスキルを持つ人材が求められることが多く、自身のキャリアに不安を感じる方は多いです。40代という年齢は、キャリア形成における重要な転機であり、多くの求職者が直面する困難な局面でもあります。特に新しい技術やスキルに自信が持てず、市場価値の低下を感じている場合、転職活動は一層困難に感じることでしょう。しかしながら、自己の長所や適性を見つけ、適切な戦略を立てることで、転職成功への可能性は大いに開けるはずです。

  • 転職アドバイザー:森田秀司

大学卒業後、外食産業を経て人材サービス業界に入り、業界経験20年。転職エージェント9年、再就職支援3年、人材派遣5年の他、自身も派遣社員として2年半の就業経験があり、多種多様な働き方の支援に携わる。現在、京都地場の人材サービス会社、株式会社ジャパンナヴィゲイトで、エンジニア専門転職エージェントサービスの立ち上げ、自社採用業務、派遣事業管理に携わる。国家資格キャリアコンサルタント保有。

40代の利点を活かした自身の強みの見つけ方

40代の私が転職市場でどの程度の市場価値があるか知りたいです。年齢的なハンディキャップをどう克服すればいいのでしょうか?

  • 森田)

「年齢的なハンディキャップ」を感じる要因は、年齢が上がるほど同じ数の案件に応募をしても、書類選考が通りにくくなる、応募できる求人が少なくなる、等があります。年齢が上がるほど、求人企業からは上位の役職に就けるだけのプロジェクト管理、人材育成スキルといったマネジメントスキルが求められ、一技術者としては技術の引き出しの多さが期待されるようになります。

会社組織の中では、上位の役職のポストは少なく、必然的に年齢が上がるほど枠が少なくなることは避けられません。一エンジニアとして働き続ける場合も、エキスパートとしての役割が期待されます。

まずはご自身のこれまでの経験を丁寧に棚卸をし、40代エンジニアとしての強みを整理しましょう。

その中で、小規模のもので構いませんので、マネジメントスキルに結びつくチームリーダー・教育指導にかかわる経験を。

また、開発経験については、経験してきた技術用途をできるだけ挙げ、引き出しの数を揃えるようにしましょう。

40代でも転職により新たな技術の習得を目指したい

新しい技術を効率的に習得するため、どのような職種や業界への転職を検討すべきですか?

  • 森田)

まず40代での転職は、20,30代以上に即戦力性が求められるため、単に「●●の開発はやったことがないので、それをさせてくれる会社に行きたい」という発想では、転職先を見つけるのは難しくなります。

多くのエンジニアが、新しい技術は自分で勉強し、その上でそれを今の仕事で使ってみたり、新しい開発プロジェクトを立ち上げる、などの取り組みをしています。

まずご自身が、どのような技術をを習得したいかを整理します。

次に、ご自身が活かせる言語、技術用途を整理し、即戦力として活躍できる業界のアテをつけます。

その上で、新しい事へのチャレンジを推奨している風土。

それを支援する社内環境(資格取得支援、活発な社内勉強会の有無、モダンな開発環境…)があるかを、事前調査や面接の場で確認し、検討していきましょう。

健康とキャリアの両立を目指した企業選び

健康を維持しながら働くための条件や環境を持つ企業を見つける方法はありますか?

  • 森田)

分かりやすいものとして、ハードワークになり過ぎない環境であるかを確認すると良いでしょう。

月平均残業時間、特に繁忙期の残業時間を確認する事。

また、有給取得率、休日出勤の頻度の確認もします。

エージェント経由の応募の場合は、エージェントの担当者に確認をしますが、自己応募の場合は、面接の場面で質問をして確認をすると良いでしょう。

もし、面接の場面ではなかなか聞きにくい、評価が悪くなるのでは?と気になる場合は、まずは仕事内容に関する事を中心に質問をして、その後残業のことを聞くという進め方もあります。

もしくは、まずは内定を獲得し、内定受諾を検討する段階になったら色々聞く、というやり方もあります。

スキルアップと市場価値の高め方

転職活動中に、スキルアップや市場価値向上のために取り組むべきことは何でしょうか?

  • 森田)

これまで使ったことがないプログラミング言語を勉強したり、資格取得を目指して勉強するなどがあります。

但し、今後エンジニアとしてキャリアアップするためにどんなスキルを身に付けたいか?を考えること。

また、今後トレンドとなるプログラミング言語は何になるのか?を見立ててから取り組む事が必要です。

興味があるものを学ぶ、という事はもちろん大切ですが、目的意識を持って取り組むことをおすすめします。

経験と技術力を引き出す効果的な自己アピールの方法

転職活動を進めるにあたり、年齢や技術スキルをアピールする方法についてアドバイスをいただきたいです。

  • 森田)

自分の経験をじっくり棚卸した上で、面接の想定質問集などを使い想定質問を考え、実際に話す練習をします。

技術スキルのアピールは、単に「●●言語を使った開発が得意です」「通信系の開発を長くやってきました」と答えるだけでなく、具体的な裏付けを以って説明ができるようにします。

それぞれの代表的な成功体験を用意し、その開発が成功した要因、どのようなことを自身で心掛けたのか?など具体的に説明できるようにしましょう。

年齢については、年齢ごとに期待されるスキルが変わってきます。40代になればマネジメント経験も期待されるようになる為、その点を意識して話しのネタを準備するようにします。

なお、応募する会社ごとに、求められる技術領域、言語などスキルが異なります。

応募する企業が聞きたがるだろう内容を予想し、企業ごとにアピールするポイントを整理しましょう。

まとめ 

40代の技術者やエンジニアが転職を考える際には、自身の市場価値を理解して、これまでの経験や強みを整理することが大切です。最新の技術に不安を感じているなら転職活動中でも、新しいスキルの習得や資格取得を目指すことで、市場価値を向上させることができます。

また、体力の衰えを感じる年代でもあり、長時間労働などが気になる場合は転職先の労働環境を確認することが必要です。このほか、面接では自身の経験とスキルを具体的に説明することで、アピールすることが可能です。年齢ごとに期待されるスキルは異なりますが、成功体験とその要因をしっかり説明することで企業側もあなたの価値を感じてくれるはずです。

これらのポイントを押さえつつ、転職活動を進めることで、より良い転職経験を得られることでしょう。

 

※本記事で紹介する相談者は、架空の人物であり、過去の経験を基に設定されたものです。実在する人物や団体とは一切関係ありませんので、ご了承ください。

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